Phonolite1

 

大学で作曲を専攻する前は現代音楽を熱心にきいていたわけでもなく、クラシックにはまったり、知り合いに勧められたジャズなんかを流して生活してた。自分はあまり脳の容量が大きくないので、たとえそれが好きな音楽でも殆ど忘れてるときがあるんだけど、当時からとりわけ自分の耳を掴んで離さないのが、変則ジャズ・オーケストラのPhonoliteだった。

妙な縁で中3のときに大学でジャズを専攻するやや年上の知り合いが何人か出来た。親は放任主義だったのでその不思議な交流に何も口出しすることなかったし、僕は僕で中学のつまらない生活に辟易していたので、呼ばれては遊びに行き、とりとめのない話をしていた。将来音楽の道に行きたいと漠然と考えていたから、大学で勉強してることをうっすら聴いたり、その知り合いの大学のワークショップなんかに(生意気にも、1度だけ?)参加したりしていた。ワークショップの内容はJohn Zornの即興ゲームピース«COBRA»だった。«COBRA»には4年後、自分が入学した大学で再びめぐりあうことになる。

話はもどって....続く